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公務員の薬剤師とは?
仕事・給与・なり方

「公務員の薬剤師って、どんな仕事をするんだろう」

調剤薬局で働いて4年目。公務員の薬剤師は安定していると聞いて気になっているけれど、どんな仕事をするのか、どうすればなれるのか、給与はどのくらいなのかがわからない。

公務員の薬剤師は、都道府県などの職員、国の職員(薬系技官・麻薬取締官)に分けると、仕事となり方が見えてきます。厚生労働省・人事院・総務省と自治体の採用案内をもとに、順に見ていきます。

30秒でわかる結論|公務員の薬剤師

  • 神奈川・東京・大阪の例では、都道府県の薬剤師は保健所などで仕事をします。薬局や医薬品工場の監視・指導、食品衛生の監視、試験・検査などです。
  • 都道府県の採用試験は、薬剤師免許(取得見込みを含む)が条件です。年齢の条件は自治体で違います。
  • 国では、厚生労働省の薬系技官(総合職試験から採用)や、麻薬取締官があります。
  • 「衛生行政機関又は保健衛生施設」で働く薬剤師は、2024年末で6,906人です(公務員の人数そのものではありません)。

都道府県の薬剤師は、何をする?

自治体の採用案内では、薬剤師の職員の仕事は次のとおりです。

自治体 主な仕事
神奈川県 保健福祉事務所などでの薬事監視・衛生監視、衛生研究所での検査・研究
東京都(薬剤B) 薬局・医薬品工場などへの立入検査・指導、麻薬などの取締り、試験検査
東京都(薬剤A) 療育センターなどでの調剤
大阪府 環境衛生・薬事・食品衛生の監視、試験・検査。勤務先は本庁・保健所など

薬局で調剤をするのとは違い、薬局や工場を外から確かめる側の仕事が中心です。東京都の薬剤Aのように、施設で調剤をする区分もあります。

公務員の薬剤師(自治体の採用案内・厚生労働省など)。都道府県は保健所などで薬事監視・食品衛生監視・試験検査。採用試験は薬剤師免許(取得見込みを含む)が条件。国は厚生労働省の薬系技官と麻薬取締官。衛生行政機関又は保健衛生施設の薬剤師は6,906人

どうすればなれる?

都道府県の採用試験では、薬剤師の免許を持っているか、取得見込みであることが条件です。

  • 年齢の条件:自治体と年度で違います。たとえば東京都の令和8年度の薬剤の試験は、24〜29歳(令和9年4月1日時点)が対象でした。
  • 国籍:東京都の薬剤Bのように、取締りの仕事がある区分では日本国籍が要る場合があります。

受けたい自治体の、その年の受験案内で確かめましょう。

国の薬剤師は、何をする?

職 なり方
厚生労働省の薬系技官 国家公務員総合職試験の「化学・生物・薬学」区分に合格し、採用される。卒業学部は問わず、薬学部以外の卒業者も多く採用されている
麻薬取締官 国家公務員一般職試験(大卒程度)に合格するか、薬剤師の免許を持って選考を受け、麻薬取締部に採用される

※ 国の試験にも年齢の条件があります。たとえば麻薬取締官の薬学系選考(2026年度)は、1996年4月2日以降の生まれで、日本国籍があることが条件です。

病院で働く薬剤師は、公務員?

国立病院機構の病院の職員は、国家公務員ではありません。独立行政法人の職員で国家公務員になるのは「行政執行法人」の職員で、国立病院機構は別の種類の法人です。

県立・市立の病院も、県や市が直接運営しているか、地方独立行政法人が運営しているかなどで、職員が地方公務員かどうかが違います。病院で働く場合は、求人の雇用主(法人の名前)で確かめましょう。病院薬剤師の仕事は、「病院薬剤師と薬局薬剤師はどう違う?」にまとめました。

下調べ係
下調べ係

公務員の薬剤師は、薬局や工場を確かめる仕事が中心です。受験案内で、仕事の中身と受けられる年齢を見ておきましょう 🌿

給与は、どのくらい?

  • 初任給の例:大阪府の薬学職は、令和8年3月に6年制大学を卒業し、4月に採用された場合で、月額277,000円程度です(地域手当を含む)。職歴がある人は、経歴に応じて決まります。
  • 平均:地方公務員の「薬剤師・医療技術職」の平均給料月額は322,864円(平均41.6歳)です。薬剤師以外の医療技術職も含む数字で、諸手当は入っていません。

※ 国の療養所・刑務所などの矯正施設・検疫所などで調剤をする国家公務員の薬剤師には、「医療職俸給表(二)」が使われます。

公務員になると、副業(兼業)には許可が要ります。くわしくは、「薬剤師は副業できる?」にまとめました。

公務員を考えるときに、確かめること

  • 仕事の中身:監視・検査が中心か、調剤もあるか。
  • 受験の条件:年齢・国籍・免許(取得見込み)の条件。
  • 試験の日程:受験案内で、申込みの期間と試験日を先に見る。
  • 病院なら雇用主:公務員かどうかは、病院を運営する法人で違う。

まとめ:今日やることは1つだけ

住んでいる都道府県の、今年度の職員採用の受験案内を開き、「薬剤師(薬学)」の区分の仕事内容と受験資格を読む。 年齢などの条件に当てはまるかと、どんな仕事をするかがわかります。

  • 都道府県の薬剤師は、薬局や工場の監視・指導、食品衛生の監視、試験・検査が中心です。
  • 採用試験は、薬剤師免許(取得見込みを含む)が条件です。年齢の条件は自治体で違います。
  • 国には、薬系技官と麻薬取締官があります。
  • 病院の薬剤師が公務員かどうかは、運営する法人で違います。

※ 参考にした資料

  • 厚生労働省「令和6年 医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」
  • 厚生労働省「薬系技官」採用情報、麻薬取締部 採用情報
  • 人事院 国家公務員採用総合職試験 受験案内、人事院規則九―二
  • 神奈川県・東京都・大阪府 職員採用試験の受験案内(令和8年度)
  • 総務省「令和7年 地方公務員給与の実態」
  • 独立行政法人通則法・独立行政法人国立病院機構法・地方独立行政法人法
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