「同じ年代の薬剤師って、どのくらいもらっているんだろう」
薬局で働いて10年目。給料に大きな不満はないけれど、同年代とくらべて低いのか高いのかがわからない。40代になったら上がるのか、転職したほうがいいのかも気になっている。
年収は、国の統計の年代別の平均と、自分の給与明細を同じ形にそろえると、くらべやすくなります。国の統計で見てみましょう。
30秒でわかる結論|薬剤師の30代・40代の年収
- 国の賃金統計(2025年)で計算すると、薬剤師の年収は30〜34歳で約497万円、35〜39歳で約557万円です。
- 40代は、40〜44歳で約556万円、45〜49歳で約631万円です。
- これは、残業代などを除いた月給×12に、賞与を足した計算です。残業代なども含めると、30〜34歳で約533万円、40〜44歳で約595万円です。
- 30代前半で経験10年前後なら、年代(30〜34歳 約497万円)と経験年数(10〜14年 約555万円)の両方とくらべましょう。物差しによって約60万円違います。
年代別の年収
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2025年)で、薬剤師の月給と賞与を年代別に見ると、次のとおりでした。
| 年代 | 月給※ | 賞与 | 年収(計算) | 平均勤続 |
|---|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 32.8万円 | 65.6万円 | 約459万円 | 2.3年 |
| 30〜34歳 | 33.5万円 | 95.6万円 | 約497万円 | 5.6年 |
| 35〜39歳 | 37.6万円 | 105.3万円 | 約557万円 | 8.6年 |
| 40〜44歳 | 38.1万円 | 97.9万円 | 約556万円 | 10.0年 |
| 45〜49歳 | 42.7万円 | 117.8万円 | 約631万円 | 13.5年 |
| 50〜54歳 | 41.0万円 | 113.7万円 | 約606万円 | 16.8年 |
※ 月給は6月分の所定内給与額(残業・深夜・休日出勤などの手当を除き、税金や社会保険料を引く前の額)、賞与は前年1年間の分です。年収は「月給×12+賞与」の計算値です。企業規模10人以上・男女計で、短時間で働く人は含みません。

30代・40代の差
35〜39歳の平均は30〜34歳より約60万円高く、40〜44歳は35〜39歳とほぼ同じ、45〜49歳は40〜44歳より約75万円高くなっています。
※ 年代ごとの平均で、同じ人の年収の変化ではありません。年代ごとに人数や勤続年数も違います。
自分の年収とくらべるには
統計の数字と同じ形にそろえると、くらべやすくなります。
- 月給:給与明細の支給額から、残業代や深夜・休日出勤などの手当を除いた額を出す。手取りではなく、税金や社会保険料を引く前の額です。
- 賞与:去年1年間の賞与を足す。
- 年収:月給×12に、賞与を足す。
この計算で出した額を、上の表の自分の年代の行とくらべましょう。
30〜34歳の平均勤続は5.6年です。勤続がこれより長いなら、次の経験年数別の数字ともくらべると、自分の位置が見えやすくなります。
年代のほかに、違いが出るところ
年収は、年代だけでなく、経験年数や勤め先の規模でも違います。
| 違いが出るところ | 例(計算値) |
|---|---|
| 経験年数 | 5〜9年 約516万円、10〜14年 約555万円 |
| 勤め先の規模(法人全体の人数) | 1,000人以上 約523万円、10〜99人 約564万円 |
※ 規模の小さい勤め先ほど、働く人の平均年齢が高くなっています。経験年数別・規模別の数字は、「薬剤師の年収は?」にまとめました。
転職を考えるときに、確かめること
統計は平均なので、転職して上がるかどうかは、移る先の内訳を同じ形(残業代を除く月給×12+賞与)にそろえてくらべないとわかりません。
- 今の年収の内訳:残業代を除いた月給と、去年の賞与。
- 移る先の内訳:基本給・手当・賞与の実績と、残業代の扱い。
- 経験年数の数え方:同じ年代でも、経験年数で平均が違います。

年代と、働いてきた年数の両方でくらべると、自分の位置が見えてきます 🌿
病院と薬局の違いは「病院薬剤師と薬局薬剤師はどう違う?」、転職の求人の動きは「薬剤師の転職は厳しい?」にまとめました。
まとめ:今日やることは1つだけ
今月の給与明細から、残業代を除いた月給を書き出す。 ×12に去年の賞与を足せば、表の自分の年代の行とくらべられます。
- 薬剤師の年収(計算値)は、30〜34歳で約497万円、35〜39歳で約557万円です。
- 40代は、40〜44歳で約556万円、45〜49歳で約631万円です。
- 年収は、年代だけでなく、経験年数や勤め先の規模でも違います。
- くらべるときは、残業代を除いた月給×12+賞与の形にそろえましょう。
※ 参考にした資料
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(職種)第1表・第5表・第10表

