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看護師2年目・3年目の転職は早すぎる?
数字で見る「みんなの動き方」と、
決める前に知っておくこと

「まだ2年目なのに、辞めたいなんて甘えかな」

先輩に言えば「石の上にも三年」と返ってきそうで、言えない。ネットには「3年は続けろ」も「早いほうがいい」も両方あって、どっちを信じればいいのか分からない。

決めるのはあなたですが、決める材料は集めておきました。このページには、看護師さんが実際にどう動いているかの数字と、「早い」と言われる理由のほんとうのところ、そして今すぐ辞めない場合にやっておくとよいことを書いています。

30秒でわかる結論

  • 「2年目・3年目の離職率」という数字は、公式には存在しません。それを言い切っている情報は、根拠がありません。
  • 病院で働く看護師さんのうち、1年で職場を離れる人はおよそ9人に1人(2024年度)。辞めること自体は、珍しくありません。
  • 「3年は続けろ」という決まりは、ありません。専門看護師・認定看護師の要件も「通算5年」で、同じ職場に5年いる必要はありません。
  • 転職サイト(人材紹介会社)の登録に、経験年数の条件はありません。ただし、登録するかどうかは、辞めると決めてからで十分です。

看護師さんは、実際どう動いているのか

全国の病院を対象にした調査では、2024年度に職場を離れた看護師さんは、およそ9人に1人でした。新卒で入った人だと12人に1人、新卒以外で入った人だと6人に1人です。

言えるのは、職場を離れる人は毎年一定数いて、あなたが特別ではない、ということです。

もうひとつ。看護協会の会員を対象にした別の調査(2021年)では、「転職経験あり」は20代で5人に1人、30代でほぼ半分、40代で6割でした。年齢が上がるほど、転職を経験した人の割合は増えます。20代で転職する人は少数派ですが、いないわけではない。そして、その後の年代で多くの人が一度は職場を変えている。そんな景色です。

下調べ係
下調べ係

ここ、調べておきました。「2年目の離職率」という数字は、主な調査にはありません。見かけたら、出どころを確かめてみてください。

「3年は続けろ」と言われる理由の、ほんとうのところ

3年という数字を決めている法律や資格の要件は、ありません。

よく持ち出されるのが「専門看護師・認定看護師になるには経験が要る」という話です。これは本当ですが、要件は経験年数の「通算」です。転職しても、経験はリセットされません

もうひとつ、「3年以内に辞める若手が多い」という話。大学を出て就職した人の3人に1人は3年以内に辞めていて、医療・福祉の業界だと4割です。ただしこれは看護師だけの数字ではなく、辞めた理由も問わない数字です。「みんな辞めているから大丈夫」の根拠にも、「辞めるのは普通じゃない」の根拠にも、なりません。

「3年」は、法律や資格の要件から出てくる数字ではありません。あなたに当てはまるかどうかは、あなたの職場と、あなたの状態で決まります。

「早い」よりも気にしたいこと

年数より、今のあなたに当てはまるものがあるかを見てください。

  • 体調に出ている。 眠れない、食べられない、出勤前に涙が出る。年数の話ではなく、まず休むことを考えてください。
  • 辞めたい理由が「この職場」なのか「看護の仕事」なのか。 前者なら、職場を変えることで解決することがあります。後者なら、転職先でも同じ壁に当たりやすいです。
  • 次の職場で何を変えたいか、言葉にできるか。 「夜勤を減らしたい」「教育体制がある病棟がいい」。これが言えるなら、動く材料は揃っています。言えないなら、もう少し今の職場で材料を集めるほうが、次がうまくいきます。

夜勤明けに「辞めたい」が浮かぶのは、何年目でも同じです。1年目で辞めた人の理由で多いのは、体調・向き不向き・人間関係でした。2年目以降も、たぶん同じです。

下調べ係
下調べ係

「辞めたい」の中身が「この職場」なのか「この仕事」なのか。ここを分けると、次の一歩が決めやすくなります 📝

今日やること:今すぐ辞めない場合に、やっておくこと

「もう少し様子を見る」も、立派な選択です。そのあいだに、これだけやっておくと、いざ動くときに楽です。

  1. できるようになったことを、月に1回メモする。 受け持てる患者数、できる処置、任された係。転職のときの職務経歴書は、このメモから作れます。
  2. 今の職場の「よかったこと」も書いておく。 次の職場を選ぶ基準になります。
  3. 求人を、眺めるだけ眺めておく。 ハローワークやナースセンターのサイトは、登録しなくても求人が見られます(→3つの窓口の記事)。相場が分かると、今の職場の条件が客観的に見えます。

編集部の一人は、別の業界で中途採用の面接をする側にいました。面接で必ず聞いていたのは「何ができて、何がまだできないか」。ここは業界を問いません。採用する側と、される側で認識がずれると、入ったあとに問題になりやすいからです。メモがあれば、「できること」も「まだできないこと」も、はっきり言えます。そして「次の職場で何を変えたいか」は、面接で応募動機として、また質問として、そのまま伝えてください。ここでミスマッチが起きると、採用する側も、される側も、不幸になります。

そして、動くと決めたら。転職サイトの登録に経験年数の条件はありません。2年目でも、3年目でも、相談から始められます。電話が不安な人は、先にこちらを読んでおいてください。

まとめ

  • 「2年目の離職率」という数字は、公式には存在しない。「3年」という決まりもない。
  • 職場を離れる看護師さんは、1年でおよそ9人に1人。珍しくない。
  • 年数より、体調・辞めたい理由の中身・次に変えたいことを見る。
  • 様子を見るなら、できるようになったことを月1回メモしておく。面接では「できること・できないこと」と「次に変えたいこと」を、そのまま伝える。

早いか遅いかは、年数では決まりません。あなたが「次に何を変えたいか」を言えるようになったときが、動くときです。

下調べ係
下調べ係

決めるのは、あなたです。材料は揃えておいたので、ゆっくり考えてください 🌱

※ 参考にした資料:日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」・「2021年 看護職員実態調査」・専門看護師/認定看護師の資格制度ページ/厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」/ナース専科 転職 公式サイト(よくある質問)

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