「この先、給料ってどこまで上がるんだろう」
働き始めて5年。仕事にも慣れてきた。でも、給料明細を見るたびに、このままでいいのか分からなくなる。職場を変えたら上がるのか、それとも、どこに行っても同じなのか。
給料の不安は、「何年目でいくら」「どんな職場でいくら」が分かると、整理しやすくなります。国の統計で見てみましょう。
30秒でわかる結論
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの給料は、経験年数が長い人ほど高くなっています。
- 計算上の年収は、経験1〜4年で約371万円、15年以上で約502万円です(残業代などを含まない計算値)。
- 同じ経験年数でも、法人の規模で月給と賞与の配分が違います。
- 職場を比べるときは、同じ経験年数どうしで、賞与を含めた年収で比べましょう。
経験年数で、年収はどう変わるか
国の統計(賃金構造基本統計調査)で、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士をまとめた給料を経験年数ごとに見ると、次のとおりです。

※ 月の給与(所定内給与)×12+年間の賞与で計算した概算で、残業代や夜勤の手当は含みません。4職種をまとめた数字で、病院以外の職場も含みます。月の給与は令和7年6月分、賞与は前の年1年間の額です。働き始めて1年未満の人は賞与が少ないので、比べる対象から外しました。経験年数は、免許を取ってから実際にその仕事をした年数で、前の職場の年数も通算します(休職期間を除く)。
経験年数が長い人ほど、月の給与も賞与も高くなっています。経験1〜4年と15年以上では、計算上の年収に約130万円の差があります。働き始めて5年ほどなら、比べる相手は5〜9年の約416万円です。
ただし、これは経験年数ごとに別の人を比べた数字です。一人ひとりの昇給は、職場の決まりによります。
職場の規模で、何が変わるか
同じ経験5〜9年の人を、法人全体の従業員数(企業規模)ごとに比べると、次のとおりです。
| 法人の規模 | 月給 | 賞与 | 年収 |
|---|---|---|---|
| 1,000人以上 | 29.2 | 90.2 | 441 |
| 100〜999人 | 27.7 | 68.1 | 400 |
| 10〜99人 | 31.3 | 50.1 | 426 |
※ 単位は万円。月給は月の所定内給与、賞与は年間の額、年収は月給×12+賞与の計算値(残業代などを含まない)です。「規模」は病院の大きさではなく、法人全体の従業員の数です。
10〜99人の法人は月の給与が高く、賞与は少なめです。1,000人以上の法人は賞与が多めです。月給の高い順と、年収の高い順は同じになりません。月給だけで求人を比べると、年収の差を見落とすことがあります。
給料を比べるときに、確かめること
- 同じ経験年数どうしで比べましょう。経験年数で給料は大きく変わります。
- 賞与を含めた年収で比べましょう。職場によって、月給と賞与の配分が違います。
- 残業代や夜勤の手当を分けて確かめましょう。統計の月の給与には、残業や夜勤の手当は入っていません。
- 何年目でいくらになるかを聞きましょう。昇給の決まりは職場ごとに違います。面接で、昇給の例や賞与の実績(何か月分か)を確かめておくと比べやすくなります。

まずは自分の「働いた年数」と「賞与を含めた年収」を、紙に書き出してみましょう 🌿
給料の平均の数字の読み方は、「理学療法士は『やめとけ』?」にまとめました。
まとめ:今日やることは1つだけ
残業代を除き、賞与を含めた今の年収を、同じ経験年数の数字と並べて書く。 統計のどのあたりにいるかが分かれば、求人と比べて動くかどうかを判断しやすくなります。
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの給料は、経験年数が長い人ほど高くなっています。
- 計算上の年収は、経験1〜4年で約371万円、15年以上で約502万円です(残業代などを含まない)。
- 同じ経験年数でも、法人の規模で月給と賞与の配分が違います。
- 職場を比べるときは、同じ経験年数どうしで、賞与を含めた年収で比べましょう。
※ 参考にした資料
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(第1表・第10表、調査の概要)

