「職務経歴書って言われても、おむつ交換と入浴介助しかしてない。書くことなんてない」
介護の仕事は、毎日同じことの繰り返しに見える。だから、白い紙を前にすると、何を書けばいいか分からなくなる。
でも、「書くことがない」は思い込みです。あなたが毎日していることは、そのまま「経験」として書けます。 介護を知らない人には書けない中身が、もうあなたの中にあります。
30秒でわかる結論
- 職務経歴書の目的は、採用担当者に実務能力をアピールすることです。介護の現場の仕事は、そのまま実務能力です。
- 同じ介護の仕事へ転職するなら、「経験者として、すぐに働ける」ことを伝えるのが、いちばんのアピールになります。
- 書かなければいけないのは「標題」「氏名」「日付」「職務経歴」の4つだけ。ほかは自由に選べます。
- 毎日の介護は、「どこで・誰に・何を・どれだけ」に分けると、書ける形になります。
「毎日の介護」を、4つに分けて書く
「おむつ交換と入浴介助」も、分けて書けば立派な職務経歴になります。
| 分けて書くこと | 書き方の例 |
|---|---|
| どこで | 特別養護老人ホーム(ユニット型・定員80名) |
| 誰に | 要介護3〜5の入居者、1ユニット10名を担当 |
| 何を | 食事・排せつ・入浴の介助、夜勤(月4〜5回)、介護記録の作成 |
| どれだけ・どんな役割で | ユニットリーダー(職員5名)、新人職員の指導、感染症対策委員 |
同じ「入浴介助」でも、特浴(寝たまま入れる浴槽)を使っていたのか、一般浴の見守りだったのかで、伝わる経験は変わります。あなたにとって当たり前のことほど、具体的に書くのがコツです。
職務経歴書の記載例(特養から特養へ)

書き方は、ハローワークの説明をもとに組み立てています。様式は自由で、A4の紙1〜2枚ほどにパソコンで書くのが一般的です。手書きなら黒のボールペンで書きます(鉛筆は使いません)。
資格の書き方
- 介護福祉士は、国家試験などで資格を得たあと、介護福祉士登録簿に登録されて初めて介護福祉士になります。登録前は「介護福祉士」と書けません。記載例では「介護福祉士(2024年登録)」としています。
伝わりやすくするコツとして、研修は「初任者研修」のように略さず、「介護職員初任者研修 修了」のように正式な名前で書くと、採用担当者が迷いません。
「書くことがない」と感じたら
経験が短い人や、資格がまだない人も大丈夫です。ハローワークは、経歴や資格に自信がない場合でも、次のようなことからアピールできると説明しています。
- 受けてきた研修や、今勉強中のこと(例:実務者研修を受講中)
- 仕事の中で見せてきた性格や行動(例:利用者さんの声を聞き逃さない、粘り強い)
- 仕事への姿勢・意欲と、これから目指すこと(例:介護福祉士を取りたい)
「書くことがない」のではなく、「書き方を知らなかった」だけです。
面接は、この1枚から始まる
面接では、職務経歴書に書いた内容をもとに質問されることが多いです。
- 書いたことは、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
- コピーをとっておき、面接の前に読み返しましょう。
職務経歴書は、あなたが現場でしてきたことを相手に伝えるための1枚です。書き上げたら、それを持って次の職場を探しに行けます。

おむつ交換も入浴介助も、ちゃんと書ける中身です。胸を張って書いてください 📝
まとめ
- 職務経歴書の目的は、実務能力のアピール。介護の現場の仕事は、そのまま書ける。
- 同じ介護の仕事への転職なら、「経験者としてすぐ働ける」ことを伝える。
- 毎日の介護は「どこで・誰に・何を・どれだけ」に分けて書く。
- 書かなければいけないのは標題・氏名・日付・職務経歴の4つ。資格は正式な名前で。
あなたの毎日は、誰かの暮らしを支えてきた経験です。 書き上げた1枚を、今週中に気になる1施設へ送ってみてください。
※ 参考にした資料
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」
- e-Gov法令検索「社会福祉士及び介護福祉士法」第42条・第48条

