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訪問介護を辞めたい。
つらさの正体は
「1人で抱えること」
かもしれない

雨上がりの住宅街の路地に停めた自転車。前かごにバッグとクリップボード

「利用者さんの家で何かあっても、その場で決めるのは私1人。相談できる人がいない」

訪問介護は、利用者さんの暮らしに一番近い仕事。1対1で関われるところは好きだった。でも、困ったことがあっても、隣に先輩はいない。記録を書いて、次の家へ移動して、また1人。最近は「辞めたい」と思う日が増えた。

その気持ち、我慢しなくて大丈夫です。そして、辞めたいのは「訪問介護の仕事」ではなく、「1人で抱えさせられている今の働き方」かもしれません。

30秒でわかる結論

  • 利用者さんの家で1人で判断し、1人で抱える。辞めたくなるつらさの正体は、そこにあるのかもしれません。
  • 相談に乗ってくれる人がいると、ヘルパーは辞めにくい。介護労働実態調査でも、サービス提供責任者(サ責)が相談や指導をしていると、担当するヘルパーが辞めにくい傾向がみられます。
  • 今の事業所で1人で抱えるしかないなら、相談できる事業所へ移る道があります。辞めるのは、あなたの自由です。

「1人で抱える」つらさは、あなたのせいではない

訪問介護の現場では、利用者さんの家に1人で入ります。だからこそ、困ったときに誰に相談できるかで、働きやすさは大きく変わります。

同じ調査で、サ責が自分の担当するヘルパーに対して行っていることを答えた結果です。

サ責の関わり サ責が答えた実施の状況
新しい利用者さんの家への同行訪問 「十分実施」が54.9%
新しく入った訪問介護員への同行訪問 「十分実施」が51.0%
記録・報告書への助言 「ある程度実施」が57.6%で最多
仕事上の悩みの相談・指導 「ある程度実施」が58.4%で最多
外部の研修を受ける機会 「あまり実施していない」が35.7%で最多

実施の度合いは、サ責によって差があります。相談できない環境で、1人で抱え込んでしまうのは、あなたの力が足りないからではありません。

訪問介護を辞めたい。つらさの正体は1人で抱えることかも。相談に乗ってくれる人がいると、ヘルパーは辞めにくい傾向がある(介護労働安定センター 令和6年度介護労働実態調査)。次の事業所の面接で聞くこと:新しい利用者さんの家へサ責が同行してくれるか、訪問中に困ったらサ責に相談できるか、記録や報告書に助言をもらえるか、外部の研修を受ける機会があるか

次の事業所では、ここを確かめる

訪問介護を続けたいなら、次の事業所は「相談できるか」で選べます。見学や面接のときに、次のことを聞いてみてください。

  • 新しい利用者さんの家へ、最初はサ責が同行してくれるか。
  • 困ったとき、訪問中でもサ責に連絡して相談できるか。電話やチャットなど、連絡の手段は何か。
  • 記録や報告書を見て、助言をもらえるか。
  • 外部の研修を受ける機会があるか。

どれも、調査でサ責の実施の度合いに差があった項目です。その答えが、1人で抱えずに済む職場かどうかを見分ける手がかりになります。

訪問介護そのものがつらくなったなら、施設やデイサービスなど、ほかの介護の職場へ移ることもできます。介護で働く人の悩みで最も多いのは「人手が足りない」(49.1%)なので、どの職場でも、人員の配置は先に確かめておきましょう。

辞めると決めたら

担当している利用者さんの引き継ぎは、サ責と相談して進めます。辞めるときの決まり(2週間・就業規則)や相談先は、「介護職を辞めたいのは甘え? そのつらさの多くは、職場の条件から来ている」にまとめています。

下調べ係
下調べ係

1人で抱えなくていい職場は、探せます。訪問介護が好きなら、支えてくれる事業所で続ければいいんです 🏠

まとめ:今日やることは1つだけ

次の面接で聞く一言「困ったとき、誰に相談できますか」を、メモに書いておく。 利用者さんを大切にしてきたあなたが、1人で潰れる必要はありません。

  • 利用者さんの家で1人で判断し、1人で抱える。そのつらさが、辞めたい気持ちの正体かもしれない。
  • 相談に乗ってくれる人がいると、ヘルパーは辞めにくい傾向がある。
  • 次の職場は、同行訪問・相談・記録の助言・研修の機会を確かめて選ぶ。
  • 訪問介護がつらいなら、施設やデイなど、ほかの介護の職場へ移る道もある。

職場を変えるときの書類は「介護の職務経歴書、何を書けばいい?『毎日の介護』は、そのまま書ける経験になる」にまとめておきました。

※ 参考にした資料

  • 介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査」(事業所調査・労働者調査)
  • 厚生労働省「確かめよう労働条件」
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